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お子さんが中々自覚を持ってくれない、というご父兄の方の声を良く聞きます。試験前や受験を控えた時期など、大人から見ると子供というのはどうしても自覚に欠けているように見えるものです。
ですが、子供が自分の将来を見据えて自発的に勉強し始める年齢というのは、早くても15歳ぐらいが限度でしょう。しかも、毎年子供たちを見ていると、この自発性が生まれる年齢というのは年々遅くなっているように思われます。
一つには、社会のありようが子供から見て魅力的に見えない、というものがあるのでしょう。職業や人生の素晴らしさを子供の目線で実感させるような情報より、つい悲観的になってしまうような情報のほうが氾濫している時代です。こうした点は、我々塾講師が云々言える問題ではないですが。。
もう一つは、子供たちにとっての日常が、大人が想像している以上にハードだ、という点があります。いじめの問題一つとっても、子供たちは子供たちの間での人間関係の問題でストレスを感じたり、悩んだりしています。学校というのは一種の閉鎖空間で、親の目線では立ち入れない領域を沢山もっていますから、子供が気にかけている問題と親が気にする問題とがかみ合わない、という事態が生じて、子供からみると、 ”将来の話”=”うるさい小言” となってしまうのです。
否定的な話ばかりしていますが、要点は ”子供の自発性は、自ら出してくれるのを待つよりない” ということです。他人から言われたことでは、真の自覚にはなりませんし、”言われたとおり”を苦痛に感じながらも守りつづけようとする子供は、どこかでやはり崩れます。 では、放っておくしかないのか、というとそうではありません。 ”直接的に言葉で自覚を強要するのではなく、環境を整えてあげる” ということです。
理数系が得意なお子さんであれば、理数系に強い、もっと興味を伸ばせるような学校を選択してあげる。将来の自分が見えていないのならば、様々な職業について目で見て実感できるような機会を作ってあげる、などです。
勉強の習慣一つにしても、周囲が”勉強なんて・・・”と思っているような環境なのか、”やらなきゃ”と思っている環境なのかで子供の心理はかなり変わって来ます。勉強さえしていればよい、という環境も考えものですが、子供たちが自然とやる空気をもっている学校も多々あります。
お子さんだけに小言を言うのではなく、今お子さんが置かれている環境を、自覚をもてるものに少しずつ変えていってあげる、という視点を持ってあげるべきでしょう。
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