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塾をやっていると、色々なDMが送られてきます。 大抵は教材の販売とかです。最近ではインターネット授業の導入勧誘も増えてきて、時代を感じさせます。そして中には、塾業界向けのコンサルティング的なものもあり、 ”こういう商売も成り立つんだー” と感心させられたりします。
そういったもののうたい文句の一つに ”業界再編、決断の時。学力中間層の塾離れが始まった” というのがありました。 内容については触れませんが(というかあまり読んでいない)、要するに少子化だけにとどまらず、今まで塾業界の”主力”を成してきた”学力中間層から下位層”が塾に頼らなくなってきている、という内容でした。
これ、物凄くおかしな話ですよね。 まず、”中間層から下位層が主力”という表現。 一般的な学習塾というものは、成果を宣伝するために上位層を大切にします。そして、あまりおおっぴらに言えることではありませんが、その上位層に届かない子供達は”資金源”扱いされてしまう、という。 これを、ここまで露骨に表現している文面は始めて見ました。 (おわかりかと思いますが、かなり怒ってます)
つまり、いくら上位層の成果を上げても中間層から下位層がついてこなければ営業成績は上がらないから、こうした層を集客するための新しい戦略が必要、だから自分達の講習を聞きに来い、というわけです。
しかし、今まで上位層ばかりを大切にしていて、本来最も手助けを必要としている中間、下位にいる子達を軽んじてきておいて、今さら”塾離れが始まった!”もないでしょう。そもそも、学習塾としての効果が無いから子供が中間、下位層になってしまう。効果が無いなら必要とされないのは、当然じゃないでしょうか。
それを今さら”塾離れが・・・”と大騒ぎしている滑稽さには、呆れを通り越して笑ってしまいます。
はっきり言いますが、元々成績が上位の子を伸ばすのは簡単です。授業のレベルを上げてもついてきてくれますし、勉強の習慣もついています。ある程度のモチベーションも期待できます。
最も難しいのは、”主力”といわれている中間、下位層にいる子達をいかに持ち上げるか、なのです。例え上位校に何人も合格させている塾であっても、それは子供の力で講師の力ではありません。下位の、苦しんでいる子達を上手に導いてこそ、”教える場”としての価値は生まれます。
タイトルに書いた、”受験に学習塾は必要か”について。 正直に書きます。 ”子供がある程度の意欲、能力を発揮できていたら、要らない” というのが私の持論です。
学習塾はサービス業であって、詐欺業ではありません。子供が(そしてご家庭が)勉強について困っていて、それに対して何らかの手助けが出来るからこそ、決して安くは無い授業料を貰えるのです。
本来持っている力を発揮できないでいる子、勉強に意欲をもてないでいる子、そして、もっと上を目指したいのに上手くいかなくて苦しんでいる子。そうした子供達を手助けするために、塾はあります。
成績が上位の子であれば、特待生にしてでも入塾させようという塾もあります。しかし、そういう子はもっと上の可能性はないか、もっと伸ばせる方法があるのではないか、という視点で見るべきなのです。
”塾に入らなければ受験は上手くいかない”などと 子供達より父兄を煽り立てて子供を一日何時間も拘束するような塾。 そうした行為が今、業界全体に跳ね返ってきているように思われてなりません。
アークは、過去に幾度も”商売っけがなさ過ぎる”と色んな人から呆れられました。しかしそれでも、 ”この子はアークのスタイルより進学塾に向いている”と思えばはっきりそう本人やご父兄に告げますし、大学受験を迎える子には ”アークでフォローできるのはこの科目のこのレベルまで。受験を考えるならそろそろ予備校も活用しないとダメ” と告げて来ました。少人数の学習塾では、大学受験レベルになると、大手予備校の情報力や過去問分析力の点では決して勝てないからです。
体験授業に訪れたご父兄に、”近隣にこういうタイプの塾もあります。色々と体験を受けた上でお子様に一番合う塾を選んでください” と告げて呆れられたこともあります。(今にして思えば、来るなといわれたと勘違いされたかもしれませんね^^;) そうした方針は変える気はありません。
その上で、 ”これならこの子に役に立つ”と思える力をもっと講師が持っていかなければいけない、と考えています。そうでなければ、まず子供が信頼してくれない、というのがアークのポリシーです。
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