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最近、心理学や脳科学の本が巷に多く出回っていますね。 それだけ、他人の心理や考え方が”わからない”時代になってしまっているということだと思います。 何度か書きましたが、現代は多様な価値観の時代です。個々で重要視するポイントや考え方が異なるため、交渉ごと一つとっても、”相手のルール”を知ってからでないと上手く物事を進められないのでしょう。
同じ事が、子供を相手にするときにも言えると思います。 ”受験生なんだから、もう少し焦ってくれてもいいのに” そういうご父兄の声を耳にする事も多くなりました。かつてであれば、受験の学年というものは全体に”やらなきゃいけない”という暗黙のプレッシャーのようなものがあり、そこだけは共通の認識として前提にして話をすることが出来ました。
しかし今の時代は、同じ学校、学年の子供達であっても、推薦が決まっていたり、スポーツ進学を目指していたり、”今の成績で受かる学校でいい”と思っているご家庭がいたり・・・と様々です。 当然ながら”やらなきゃ”という雰囲気もぼやけてしまっています。
そんな時に、親が”受験生なんだから・・・!”とやっても、子供にしてみれば、学校や友達同士の雰囲気に比べて”何を焦ってるんだこの人は”と感じてしまうかもしれません。
私は個人主義は基本的には好きではありません。結局人間は他人とのかかわりの中で生きていくので、他人を尊重したり、人の気持ちに配慮できないことは生きていく上でかなりのマイナスポイントだと考えています。
しかし、こと受験に関しては今の子達には”個人主義”を導入せざるをえないようです。つまり、勉強する子供達一人一人にとって、なにか本人にプラスになる動機付けを与えて上げなければならない、ということです。
周囲に受験を意識した子達がいっぱいいて、”誰は一日何時間勉強している””週に何回塾にいっている”というプレッシャー的な情報が子供同士で伝わっている場合はむしろ幸いといえるでしょう。そんなときは ”だからあなたも頑張りなさい”と断定するのではなく ”あの子も頑張ってるんだ、あなたも大変だね” と、友達と一緒に肯定してあげましょう。少なくとも、自分と親しい友人たちのグループでは”受験は大変”という共通な認識がある、と子供は悟りますし、”自分も大変だ”と理解して貰えることで安心します。
問題は、受験にあまり熱意のない子や早々と推薦を決めていたりする子が周囲に多い場合です。こういう場合はいくら口で”あの子とあなたは違う”といっても、どうしても子供は”あの子は遊んでいるのに”と思ってしまうものです。 こうした場合は、小言よりも何よりもまずお子さん自身の動機付けの確立を優先しなければなりません。
しかも、”どうして自分だけ”という思いは年頃の子にとっては想像以上に強いものですから、”将来のため”とか”大学に行くため”というような、子供にとって実感の薄い目標ではダメです。
志望校が決まっているなら、説明会や文化祭など、この時期多く行われているイベントに、積極的に参加させてあげてください。その際、子供だけでいくより出来れば親子でいかれたほうがベストです。 自分が行きたい学校、というものを出来るだけ生で感じさせてあげること、そしてそういったイベントには他の受験生も来ますから、見知らぬ”ライバルたち”を見せてあげることで、子供は ”自分がやらなきゃいけない世界は、ここか・・”と納得します。
口で言うほど(キーボードで打つほど)簡単なことではありませんが、この時期に動機付けが薄いと、受験間際になってどうしても最後の比と頑張りがきかなくなります。自分、もしくは周囲が受験意識が薄いお子さんの場合、小言よりもまず”リアルな現実”を直視させることを重要視のが良いのではないでしょうか。
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